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漫画

ビジネス漫画とは 5つの種類×6つの用途でわかる自社の始め方

ビジネス漫画とは 5つの種類×6つの用途でわかる自社の始め方
記事タイトル「ビジネス漫画とは 5つの種類×6つの用途でわかる自社の始め方」のアイキャッチ。用途の地図を広げるマーケティング担当者のイラスト

「ビジネス漫画を検討してみて」と社内で話が出たものの、そもそも何を指すのか、広告マンガと何が違うのか、自社の何に使えるのか。最初の一歩で調べることが多すぎて、戸惑っていませんか。この記事では、ビジネス漫画の定義から種類、用途別の使い分け、効果と費用相場までを1本で整理します。読み終える頃には、自社がどの漫画から検討を始めるべきかを判断でき、そのまま社内報告にも使える全体像が手に入ります。

ビジネス漫画とは 企業の課題を漫画で解決するBtoBコンテンツ

上司に「ビジネス漫画を検討して」と言われ、そもそも何かわからず困るマーケティング担当者の1コマ漫画

ビジネス漫画とは、企業が営業・採用・研修・マーケティングなどの事業課題を解決するために制作・活用する漫画コンテンツの総称です。ビジネスマンガ、企業マンガと呼ばれることもあり、指している範囲はほぼ同じです。一方、広告マンガ・PR漫画とは範囲が異なります(詳しくは次の項で整理します)。

エンタメ作品としての漫画が「読者を楽しませること」を目的とするのに対し、ビジネス漫画は「読み手に伝わり、行動してもらうこと」を目的とします。商談相手にサービスを理解してもらう、求職者に職場の雰囲気を伝える、社員に研修内容を定着させる──いずれも、文章だけでは読み飛ばされがちな情報を、絵とストーリーの力で最後まで届けるための手段です。

制作のあり方も変化しています。かつては漫画家への個別依頼か大手制作会社への高額発注が中心でしたが、現在はAIを制作工程の一部に取り入れる動きが広がっています。当社ビズマンガでも独自の制作メソッド体制を採用しています。企画・構成・ネームといった品質の核は人間のプロが担い、AIは補助工程に限定する分担です。BtoBで通用する品質と、従来より抑えたコストの両立が、2026年時点のビジネス漫画の現在地です。

広告マンガ・PR漫画との違い

ビジネス漫画が広告マンガ・PR漫画・採用・研修・営業資料・ホワイトペーパー用途を含む上位概念であることを示す包含関係図

ビジネス漫画の周辺には、広告マンガ・PR漫画・販促マンガといった似た言葉が並びます。これらは別物というより、ビジネス漫画という大きな枠の中の一部と捉えるのが実態に近い整理です。

広告マンガ・販促マンガは、主に商品やサービスの販売促進を目的とした漫画を指し、BtoC商材の広告クリエイティブとして語られることが多い言葉です。PR漫画は企業や商品の認知拡大・イメージ形成に重心があります。一方でビジネス漫画は、こうした広告・PR用途に加えて、採用案内、社内研修、営業資料、ホワイトペーパーといった「売ること以外の企業活動」までを含む上位概念です。

つまり「広告に使う漫画だけを検討しているわけではない」なら、調べるべき対象はビジネス漫画全体です。用途の選択肢を先に広く把握しておくことで、1つのオリジナル漫画を広告・採用・SNSへ横展開する設計も視野に入り、投資対効果の考え方が変わってきます。

なぜ文章より漫画が伝わるのか 認知科学の3つの根拠

「漫画にすると伝わりやすい」という話は感覚論に聞こえるかもしれませんが、実際には認知科学の研究で裏付けられた現象です。社内で説明する場面でも使えるよう、出典付きで3つの根拠を整理します。

1つめは、脳の情報処理経路に関する研究です。人間は言語情報と視覚情報を別々の系統で処理しており、両方を同時に使う情報は片方だけの情報より深く処理されることが示されています(出典:Paivio, A. (1986). Mental representations: a dual coding approach. Oxford University Press)。文章だけの資料は言語系統しか使いませんが、絵とセリフで構成される漫画は2つの系統を同時に動かします。

2つめは、記憶に関する研究です。画像を伴う情報は文字だけの情報より記憶に残りやすいことが「画像優位性効果」として実験で確認されています(出典:Nelson, Reed & Walling (1976). Journal of Experimental Psychology: Human Learning and Memory)。商談後や採用説明会の後、相手の記憶に何が残るかを左右する要因です。

3つめは、認知負荷に関する研究です。同じ内容でも、図的な表現は文章より少ない認知的負担で理解できる場合があることが指摘されています(出典:Larkin & Simon (1987). Why a diagram is (sometimes) worth ten thousand words. Cognitive Science, 11(1), 65–100)。忙しい決裁者や、活字を読み慣れていない層にも「パッと見て伝わる」のは、この性質によるものです。

3つの根拠に共通するのは、漫画の効果が「面白いから読まれる」ではなく「脳の仕組みに合っているから伝わる」という点です。だからこそ、エンタメとは縁遠い業種のBtoB企業でも投資対象として検討しやすくなっています。なぜ漫画なのかを社内の決裁者向けに説明する詳しい論理構成は、別記事「ビジネス漫画はなぜ必要か」で3層に分けて解説しています。

ビジネス漫画の種類5つ それぞれの得意分野

ビジネス漫画とひと口に言っても、フォーマットによって得意分野が大きく異なります。実務で使われる主な種類は次の5つです。

  • 1コマ漫画:1枚の絵とセリフで完結する最小単位。提案資料や稟議書、LPの要所に差し込み、一目で状況を伝える用途に向きます
  • 4コマ漫画:起承転結の型で短いストーリーを伝える形式。SNS投稿や社内広報など、短時間で読み切ってもらいたい場面の定番です
  • ストーリー漫画:数ページ〜十数ページで課題から解決までを描く形式。営業資料・採用案内・導入事例など、共感と納得を積み上げる用途の主力です
  • 縦読み漫画(Webtoon形式):スマホで上から下へスクロールして読む形式。SNSやスマホ閲覧が前提のLP・採用コンテンツと相性が良い形式です
  • パラパラ漫画(動画):漫画を紙芝居のように動かす動画形式。YouTube広告やサイネージなど動画枠での配信に使えます
1コマ・4コマ・ストーリー・縦読み・パラパラ漫画の5種類のレイアウト形状を並べて比較した図

5種類の違いを生むのは、絵柄ではなく「読まれる場所と読了時間」です。SNSのタイムラインでは数秒で伝わる1コマや4コマが強く、商談の場では腰を据えて読ませるストーリー漫画が力を発揮します。まず自社のコンテンツが「どこで・何秒読まれるか」を考えることが、種類選びの出発点になります。各形式の詳しい使いどころは、1コマ漫画4コマ漫画縦読み漫画のそれぞれの解説記事で深掘りしています。

種類×用途マトリクス 自社はどこから始めるべきか

ここまでの種類の整理を、実際の用途に落とし込みます。次の表は、5つの種類と代表的な6つの用途の適合度を、当社の制作実務の観点から◎(最有力)・○(有効)・△(条件付き)で整理したものです。

種類\用途営業資料採用研修LPホワイトペーパーSNS
1コマ漫画
4コマ漫画
ストーリー漫画
縦読み漫画
パラパラ漫画

この表の使い方は、列(用途)から入ることです。いま自社で最も課題が大きい業務はどれかを先に決め、その列で◎が付く種類から検討を始めます。たとえば「商談で資料が読まれていない」なら営業資料の列からストーリー漫画へ、「SNSの投稿がスルーされる」ならSNSの列から1コマ・4コマへ、という順路です。

行き先が決まれば、次に読むべき情報も絞れます。営業資料なら漫画化の設計術、採用なら採用マンガの4タイプ、LPならマンガLPと通常LPの違い、ホワイトペーパーなら漫画化の使い分け、SNSならX向けの投稿フォーマットです。それぞれ個別の解説記事で「その用途で失敗しないための各論」を扱っています。

注意点として、この表は「最初の1本をどこから始めるか」の判断用です。実務では、1本のストーリー漫画を制作し、そこからコマを切り出してSNS用・資料用に二次活用する設計が費用対効果の面で合理的なケースが多くあります。完全オリジナル制作の漫画であれば、媒体を問わず二次利用しやすいのも追い風です。最初の1本を「横展開の元データ」と位置づけて企画する視点を持っておくと、1回の投資で複数用途をカバーできます。

ビジネス漫画の効果と費用相場

導入判断に必要な、効果と費用の実数を整理します。

文章だけの資料は読み飛ばされるが、漫画にすると最後まで読まれ行動につながることを示すBefore/After対比図

効果については、当社の制作実績で、マンガLPの導入によりCVR(コンバージョン率)が最大5.4倍まで改善した事例があります。採用領域のクリエイティブでは、CTR(クリック率)が最大25倍に達した事例もあります。「なぜ文章より漫画が伝わるのか」で示した認知科学的な性質が、Web施策では計測可能な数値として表れる構図です。もちろんすべての案件でこの数値が出るわけではありませんが、「読まれない・クリックされない」を起点とする課題に対して、漫画化が有力な打ち手になることを示す実例です。用途別の効果指標の詳しい分解は、ビジネス漫画の効果を扱った記事で解説しています。

費用相場は、依頼先によって大きく変わります。以下の表で比較します。

依頼先費用の目安特徴
大手制作会社50〜100万円程度体制が厚い一方、高額・納期2〜3ヶ月が一般的
ビズマンガ1ページ16,600円〜(5本セット時)+原稿料19,800円/本大手の1/2〜1/5の価格帯・最短2週間
個人クリエイター数万円〜安価だが品質・進行管理・権利処理は依頼者側の負担が大きい

価格差を見るときに重要なのは、金額の大小そのものより「なぜその価格になるのか」という制作体制の中身です。安価な依頼先では進行管理や品質チェックを自社で肩代わりすることになり、高価な依頼先では体制の厚さがそのまま価格に乗ります。この中間を狙う制作体制については、次のセクションで説明します。ページ数・工程別の詳しい費用の考え方は、漫画制作費用の相場の記事で予算別に整理しています。自社の用途でいくらになるかの概算が知りたい段階であれば、無料相談で見積もりを依頼するのが早道です。

発注前に知っておきたい制作の流れと期間

発注後の流れをあらかじめ知っておくと、社内スケジュールへの落とし込みと依頼先の見極めの両方に役立ちます。一般的な制作は、課題のヒアリング、シナリオ作成、ネーム(絵コンテ)、作画、修正確認、納品という順で進み、各段階で発注側が内容を確認するタイミングがあります。なお、当社の制作現場の経験では、依頼前に「誰に・何を伝えるための漫画か」を一文で言える状態にしておくと、シナリオ工程の往復が減り、制作が速く正確に進みます。

期間の目安は、一般的な制作会社で2〜3ヶ月です。当社の場合はシナリオ確定後、最短2週間で納品まで進められます。短納期でも品質は落としません。社内チェック10回以上と客先確認5回以上を合わせた、6段階の品質チェック体制を全案件に適用しています。「ビジネス漫画の効果と費用相場」で触れた価格と体制の関係で言えば、確認回数と品質管理の仕組みが明示されているかどうかは、依頼先を比較する際の実用的な判断材料になります

なお、ビジネス漫画は単発の制作物で終わらせず、コンテンツマーケティング全体の資産として位置づけると投資効果が高まります。オウンドメディアやSNSも含めたマンガマーケティング全体の施策設計は、別記事で6施策に分けて整理していますので、全体戦略から考えたい場合はそちらが参考になります。制作工程の各段階で発注側が確認すべきポイントの詳細は、ビジネス漫画制作の完全ガイドで7工程に分けて解説しています。

ビジネス漫画に関するよくある質問

Q1. BtoC向けの商材でも使えますか?

使えます。ビジネス漫画はBtoB・BtoC双方で活用されており、住宅・エンタメサービスなどBtoC領域の制作実績もあります。本記事がBtoBを中心に扱っているのは、検討プロセスに社内稟議が入るBtoB企業のほうが「全体像の整理」を必要とする場面が多いためです。

Q2. 制作した漫画の著作権や二次利用はどうなりますか?

依頼先との契約内容によります。当社の場合は完全オリジナル制作のため、納品後はSNS・印刷物・LPなど媒体を問わず二次利用できます。フリー素材を組み合わせる制作方式では権利関係に制約が残る場合があるため、発注前に利用範囲を確認しておくのが安全です。漫画に関わる著作権の考え方は、漫画著作権の解説記事で詳しく扱っています。

Q3. どんな企業に向いていますか?

「説明が難しい商材・サービスを扱っている」「文章の資料が読まれていない」「採用で職場の雰囲気が伝わらない」のいずれかに当てはまる企業です。いずれも企業マンガの活用効果が出やすい領域です。逆に、伝えるべき内容がまだ社内で固まっていない段階では、漫画化の前に訴求内容の整理が先になります。

Q4. 1本だけの発注もできますか?

できます。当社の場合、1本からの発注は1ページ19,800円、3本セットで17,900円、5本セットで16,600円と、本数に応じて単価が下がる料金体系です。まず1本で試し、効果を見て横展開する進め方も選べます。

まとめ ビジネス漫画の全体像と次の一歩

ビジネス漫画とは、営業・採用・研修・マーケティングの課題を解決するための漫画コンテンツの総称であり、広告マンガ・PR漫画を含む上位概念です。その効果は認知科学の研究に裏付けられており、種類は1コマ・4コマ・ストーリー・縦読み・パラパラの5つ、選び方は「自社の課題が大きい用途の列から◎を探す」が基本です。

次の一歩は2つに分かれます。用途の見当がついた方は、種類×用途マトリクスで示した該当用途の解説記事へ進んでください。検討を具体化したい方、自社の用途での費用感を知りたい方は、無料相談からお見積りを依頼いただけます。お見積り・企画のご提案は無料です。

執筆・監修:ビズマンガ編集部

BtoB企業向けの「次世代ニューマンガ(独自の制作メソッド)」コンテンツ制作サービス。営業資料・採用・LP・ホワイトペーパー領域でCVR最大5.4倍/CTR最大25倍の改善実績。6段階の品質チェック体制(社内10回以上+客先5回以上)と最短2週間納品で、多様な業種のBtoBクライアントに伴走しています。本記事は現場で蓄積した一次情報をもとに、編集部が構成・執筆しました。