マンガLPと通常LPの違いは“離脱”|効果・費用・作り方を解説

広告費は投じているのに、LP経由の問い合わせが思うように伸びない――。流入はあるのにコンバージョンに至らず、原因の特定に頭を抱えていないでしょうか。本記事では、マンガLP(漫画LP)と通常のランディングページの違いを、「読者が離脱する瞬間」に着目して比較します。読み終えるころには、自社のLPがどこで・なぜ離脱されているのかが分かります。マンガLPがその離脱をどう防いでCVRを高めるのかも整理でき、社内で提案するための判断材料が手に入ります。
広告費は出しているのにCVが伸びない――通常LPが「読まれずに」離脱される理由

流入はあるのにCV(コンバージョン=申し込みや問い合わせといった成果)が伸びないことがあります。その原因はデザインの良し悪しよりも、ランディングページが「そもそも読まれていない」ことにある場合が少なくありません。縦に長いランディングページは、訪問者に上から順番に読み進めてもらう構造になっています。しかしテキスト中心の構成では、読者は早い段階で読むのをやめてしまいがちです。最初に表示されるファーストビューの直下や、サービスの説明部分にさしかかったあたりが、その典型です。
この「読むのをやめる」動きは、離脱率や直帰率の高止まりとして数字に表れます。広告費をかけて訪問者を集めても、肝心の中身が読まれないまま画面を閉じられてしまえば、CVには結びつきません。流入の量を増やす努力と、流入した人を逃さない努力は、別々の問題として切り分ける必要があります。集客が機能していても、ページ内で取りこぼしていれば成果は伸びないからです。
多くのLPでは、この問題に対してLPO(ランディングページ最適化)と呼ばれる改善が重ねられます。キャッチコピーの書き換え、図版の追加、入力フォームの項目削減、ファーストビューの作り直しといった施策です。これらは一定の効果を生みます。ただしテキストを読ませる構造そのものは変わらないため、ある水準で改善が頭打ちになりやすいという限界も抱えています。打ち手を出し尽くしても数字が動かない、という壁にぶつかった経験のある方も多いのではないでしょうか。
私たちビズマンガにマンガLPのご相談が寄せられる際にも、同じ悩みが多く持ち込まれます。「流入はあるのにCVに至らない」「打てる改善は一通り試したが、それ以上伸びない」という声です。コピーや配置を磨いても成果が変わらないとき、問題は表現の細部ではなく「読まれていない」という入口にあるのかもしれません。だとすれば、読ませ方そのものを変える別のアプローチが選択肢に入ってきます。その有力な候補がマンガLPです。
マンガLP(漫画LP)とは?通常のランディングページと何が違うのか
マンガLPとは、商品やサービスの紹介を漫画(ストーリー)主体で構成したランディングページのことです。マンガランディングページ、漫画ランディングページ、コミックLP、ストーリーLPなど、呼び方はいくつかあります。ただし指している中身は共通しています。文字で論理的に説明していくのが通常のランディングページです。マンガLPは、登場人物のストーリーを通じて商品やサービスの価値を伝える点が特徴です。
マンガLPには、大きく二つのタイプがあります。一つは、ほぼ全編を漫画で構成する「漫画寄り」のタイプで、訪問者に一気に読み進めてもらいやすい設計です。もう一つは、既存のランディングページの一部に漫画を組み込む「LP寄り」のタイプです。すでに運用中のLPがある場合に導入しやすいという利点があります。どちらを選ぶかは、現状の有無で考えると整理しやすくなります。これからLPを新設するなら、漫画寄りで一気に引き込む設計が向きます。すでに運用中のLPがあって部分的に改善したいなら、訴求が弱い箇所だけを漫画化するLP寄りの設計が選択肢になります。
通常のLPとマンガLPの本質的な違いは、読者に求める姿勢にあります。通常のLPは「読んで理解してもらう」ことを前提とし、読者には文章を追う集中力が求められます。一方でマンガLPは、「読む」前に「見て引き込む」ことができるため、読者が構える前にストーリーの中に入ってもらえます。日本では漫画が身近な娯楽として定着しているため、文字の塊には抵抗を感じる人でも、漫画なら自然に読み進められるのです。広告を見て訪れた読者は、もともと「売り込まれること」に身構えています。その警戒を解きながら読み進めてもらえる点が、文字主体のLPとの大きな差になります。
ただし、ここで注意したい点があります。LPに漫画を貼りつければ成果が出る、というわけではありません。シナリオの設計、コマ割り、作画、そしてWebデザインまでが、一本のストーリーとしてつながっている必要があります。どこかで分断されると、せっかくの漫画も途中で熱量が途切れ、CVには結びつきにくくなります。漫画とLPを単に組み合わせたものと、成果から逆算して設計されたマンガLPは、似て非なるものです。
私たちビズマンガは、この一貫性を重視しています。シナリオから作画までを一気通貫で手がける「次世代ニューマンガ(人間7割×AI3割)」という制作スタイルです。物語の起伏と申込導線を一本の流れとして設計することを前提にしているため、漫画とLPが分断される事態を避けやすくなります。後ほど費用や進め方を整理する際に、この一貫制作がなぜ成果に効くのかをあらためて触れます。
【離脱ポイント比較】通常LPとマンガLPで「読者が離れる瞬間」はどう変わるか

LPの離脱は、ページ全体で均等に起きるわけではありません。多くの場合、特定のスクロール位置に集中して発生します。そして通常のテキスト中心のLPと、マンガLPとでは、どの位置で離脱が起きやすいかという構造が大きく異なります。ここを理解すると、自社のLPで「どこを・どう変えれば成果が動くのか」が見えてきます。
ランディングページの成果は、ファネルで捉えると整理しやすくなります。ファネルとは、訪問から読了、そしてCVへと至るまでの段階的な絞り込みのことです。各段階で読者が少しずつ離れていきます。そのため、行動を促すボタンや申込導線であるCTAにたどり着く人数は、入口の訪問者数より大きく減っていきます。しかも離脱は積み重なります。前半で半数が離れ、中盤でさらに半数が離れれば、CTAに届くのは入口のごく一部です。だからこそ、どの段階で人を失っているかを特定することが、改善の出発点になります。次の表は、主要な四つのスクロール位置で、通常LPとマンガLPの離脱のしやすさがどう変わるかを整理したものです。
| スクロール位置 | 通常(テキスト)LPで離脱が起きやすい理由 | マンガLPでの変化 |
|---|---|---|
| ①ファーストビュー | 文字情報の塊に直面し、「自分ごと」と感じる前に直帰しやすい | 主人公の表情や状況が一目で伝わり、当事者意識が瞬時に生まれる |
| ②問題提起・共感パート | 「読むのが面倒」と感じて読み飛ばし、離脱しやすい | ストーリー展開に引き込まれ、続きを読み進めてしまう |
| ③価値・サービス説明 | 機能や特徴の説明が続くと飽きが生じ、離脱しやすい | 主人公が課題を解決していく過程として疑似体験できる |
| ④CTA手前 | 説明と申込ボタンが分断され、申し込む温度が下がりやすい | ストーリーの結末と申込導線がシームレスにつながる |
この表で最も差が出るのは、①ファーストビューと③価値・サービス説明です。通常のLPは、どの段階でも読者に「文章を読む覚悟」を求めます。これに対してマンガLPは、読む前に絵で引き込み、価値を説明として並べるのではなく、主人公の体験として見せます。読者は説得されるのではなく、自分のことのように物語をたどるうちに、商品やサービスの価値を体感していきます。
見落とされがちなのが、④CTA手前の差です。通常のLPでは、機能説明をひとしきり読み終えたあとに申込ボタンが置かれます。説明と行動のあいだに気持ちの段差が生まれやすい構造です。「内容はわかったが、いったん検討しよう」と離れてしまうのは、この段差が原因です。マンガLPでは、主人公が課題を解決して前向きになる結末と、申込導線が地続きになっています。そのため、高まった気持ちのまま行動に移ってもらいやすくなります。②の共感パートで一度引き込めていれば、この最後のひと押しはさらに効きます。
ビズマンガ調べでも、マンガLPはファーストビューから本編にかけての読了率が改善する傾向が見られます。読了率が上がるということは、CTAまでたどり着く人数の母数が増えるということです。同じ訪問数でも結末まで読む人が増えれば、その分だけ成果に近づきます。つまり、CVR(コンバージョン率=訪問数のうち成果に至った割合)の改善につながりやすくなります。離脱率を下げる打ち手として、表現の細部ではなく読ませ方の構造そのものを変えるという発想が効いてくる場面です。では、読了率が上がると、実際にCVRはどの程度動くのでしょうか。
マンガLPがCVRを押し上げる仕組みと、ビズマンガ調べで見えた改善幅

マンガLPがCVRを押し上げる理由は、ひとつの連鎖にあります。「読まれる」から「疑似体験する」、そして「申し込みへの心理的な距離が縮む」という流れです。読者は主人公に感情移入し、主人公が抱える課題を自分の課題として追体験します。その課題が物語の中で解決されていく過程を、読者は見届けます。すると「自分も同じように解決したい」という動機が高まった状態で、CTAに到達します。論理で納得させるよりも、体験として腑に落ちるほうが、人は行動に移りやすいものです。
この効果には、認知科学の裏づけもあります。人は言語情報と視覚情報を、別々の経路で並行して処理すると考えられています(デュアルコーディング理論。出典:Allan Paivio、Mental Representations: A Dual Coding Approach、Oxford University Press、1986)。この仕組みにより、絵と文字を組み合わせた情報は理解が速く、記憶にも残りやすくなります。また、絵は文字よりも記憶に残りやすいことも、古くから知られています(ピクチャー・スーペリオリティ効果。出典:Nelson, Reed & Walling、Journal of Experimental Psychology: Human Learning and Memory、1976)。BtoBの担当者は多忙で、長い説明文を腰を据えて読む時間がありません。絵で要点を直感的に受け取れるマンガLPは、こうした読み手の事情とも噛み合います。ビジュアルマーケティングの中でも、ストーリーと組み合わせて行動まで促せる点に強みがあります。
実際の改善幅についても、自社の一次情報があります。ビズマンガ調べでは、マンガLPの導入によりCVRが最大5.4倍まで改善した事例があります。冒頭で触れた「流入はあるのにCVに至らない」「従来のLPO改善では頭打ち」という課題を思い出してください。コピーや配置を磨いても、天井が見えていた状況だったとします。読まれる構造そのものを変えることで、その天井を超えられる可能性がある、という構図です。細部のチューニングではなく、入口の「読まれない」を解消したからこそ生まれる伸び方だと言えます。
CVRの改善は、費用対効果の観点でも意味を持ちます。CVRが上がれば、同じ広告費でより多くのCVを獲得できるため、CPA(顧客獲得単価)が下がります。マンガLP用に作った漫画は、認知や興味を喚起するバナーなどにも展開できます。その場面では、CTR(クリック率)の改善にも寄与します。マンガLPは制作に費用がかかる施策です。入口の数字だけでなく、CVRやCPAという成果の数字で投資を回収できるかを見ていくことが、判断のポイントになります。とはいえ、すべての商材で同じように効果が出るわけではありません。次に、向くケースと向かないケースを整理します。
マンガLPが向くケース・向かないケース――BtoBでの判断基準

マンガLPは万能の施策ではありません。相性の良い商材とそうでない商材があり、ここを見極めずに導入すると、制作にかけたコストを回収できないこともあります。提案前に、自社の商材がどちらに当てはまるかを冷静に判断しておくことが、社内での説得力にもつながります。
特に相性が良いのは、次のような特徴を持つ商材です。
- 形のない無形商材で、価値が言葉だけでは伝わりにくいもの(SaaS、人材サービス、コンサルティングなどのBtoB商材)
- 検討期間が長く、申し込みの前に「共感」や「納得」を積み上げる必要があるもの
- 仕組みが複雑で、順を追ってストーリーで説明したほうが理解されやすいもの
これらに共通するのは、「すぐに買う」のではなく「理解してから動く」タイプの商材だという点です。とりわけBtoBの場合、最初のCVは購入ではありません。問い合わせや資料請求といった「まず相談する」行動であることがほとんどです。複数の関係者が関与し、稟議を経て意思決定が進みます。その入口で「この会社は自社の悩みをわかっている」と感じてもらえるかが、分かれ目になります。漫画は、信頼と理解を時間をかけて醸成するメディアです。いきなり契約を迫らないこの特性は、BtoBの購買プロセスとよく噛み合います。
逆に、漫画が向きにくい商材もあります。すでに広く認知されていて価格比較だけで購入が決まる商材や、単価が低く即決される日用品のような商材です。こうした商材では物語を語る必然性が薄く、制作コストに見合いにくくなります。この場合は、マンガLPよりも価格や在庫を素早く伝える別の打ち手を検討したほうが現実的です。向き不向きを正直に見極めることが、無駄な投資を避ける近道です。
なお、マンガLP用に作ったストーリーは、その場限りで終わるものではありません。同じ漫画を営業資料や提案資料に転用したり、マンガ広告として展開したりと、一つのコンテンツを複数のチャネルで活用できます。商談の場で口頭の説明に頼っていた価値を、漫画なら一貫した形で何度でも届けられます。BtoBのコンテンツマーケティングの一手段として捉えると、初期投資を多面的に回収できる施策でもあります。向くと判断できたら、次は具体的な作り方と費用感を押さえていきましょう。
マンガLPの作り方・制作期間・費用感――社内で予算を通すための整理
マンガLPは、通常のLP制作に漫画の制作工程が加わるため、費用も期間も通常LPより増えます。社内で予算を通すには、世間一般の「相場」と、自社が実際に選べる「現実的な選択肢」を分けて把握しておくと、説明がぶれません。
まず、発注するとどのような流れで進むのかを、発注者の立場で押さえておきましょう。問い合わせから始まり、LPの方向性や訴求ポイント・絵柄を相談します。その後、シナリオの作成、ネーム(漫画のラフな下書き)の確認、作画とWebデザインへと進みます。最終確認を経て、コーディングと納品に至ります。スマートフォンからの閲覧が多い現在は、スマホ最適化を要件に含めることも欠かせません。各工程で確認のタイミングがあるため、公開したい時期から逆算して早めに相談を始めると安心です。
費用については、作画工程が加わる分、通常のLPより高額になります。内容や分量によって、数十万円規模からという幅があるのが一般的です。制作期間も、何度かすり合わせを重ねる必要があるため、1〜2か月ほどかかるケースが多くなります。この相場感を知らないまま社内で提案すると、見積もりを見て驚かれてしまうことがあります。あらかじめ共有しておくとよいでしょう。
ここで、現実的な選択肢として私たちビズマンガの体制をご紹介します。本記事の前半で触れた通り、漫画を組み合わせただけのLPと、成果から逆算して設計したマンガLPは別物です。私たちはシナリオから作画、Webデザインまでを一気通貫で手がけています。「人間7割×AI3割」のハイブリッド制作で工程を効率化し、シナリオ確定後は最短2週間での納品を可能にしています。品質面でも、社内10回以上と客先5回以上を合わせた6段階の品質チェック体制で、一貫したストーリーの質を担保します。費用の目安は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漫画本体の制作費 | 1ページ16,600円〜(5本セット時)。3本セットは17,900円/ページ、1本は19,800円/ページ。別途、原稿料が一本あたり19,800円 |
| マンガLP化(LP制作オプション) | +187,000円〜 |
| SNS用リサイズ | +18,500円 |
| 制作期間 | シナリオ確定後、最短2週間 |
| 品質チェック | 6段階(社内10回以上+客先5回以上) |
判断の際は、初期費用の大きさだけで決めないことをおすすめします。見るべきは費用対効果です。CVRが改善すればCPAが下がり、広告費の効率が上がります。初期投資を成果で回収できるかという視点で検討することが、社内の合意形成にも効いてきます。もっとも、自社の商材でどの構成が適しているか、費用がどの程度になるかは、商材や訴求内容によって変わります。お見積りや企画のご提案は無料で承っています。まずは無料相談で自社のケースに当てはめて具体的に確認するのが、遠回りのない進め方です。
まとめ:自社LPの「離脱」を解くなら、別アプローチとしてマンガLPを検討する
通常のランディングページは、ファーストビューからサービス説明にかけて「読まれずに」離脱されやすい構造です。従来のLPO改善には頭打ちもあります。マンガLPは、表現の細部ではなく読ませ方の構造そのものを変える施策です。読了率を高め、CTAに到達する母数を増やすことで、CVRの改善につなげます。ビズマンガ調べでは、導入によりCVRが最大5.4倍まで改善した事例もあります。
ただし、マンガLPは万能ではなく、無形で検討期間の長いBtoB商材にこそ相性が良いという特性があります。問い合わせや資料請求といった「まず相談する」行動が最初のCVになる商材なら、信頼を醸成する漫画の力が効いてきます。自社が向くケースに当てはまるなら、有力な選択肢になります。
「流入はあるのにCVに至らない」課題を別の打ち手で解きたいなら、自社商材での適合性の確認が第一歩です。無料相談で、自社のケースに当てはめてみてください。お見積りや企画のご提案は無料なので、判断材料を集める段階からお気軽にご相談ください。
執筆・監修:ビズマンガ編集部
BtoB企業向けの「次世代ニューマンガ(人間7割×AI3割)」コンテンツ制作サービス。営業資料・採用・LP・ホワイトペーパー領域でCVR最大5.4倍/CTR最大25倍の改善実績(ビズマンガ調べ)。6段階の品質チェック体制(社内10回以上+客先5回以上)と最短2週間納品で、多様な業種のBtoBクライアントに伴走しています。本記事は現場で蓄積した一次情報をもとに、編集部が構成・執筆しました。
