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漫画

縦読み漫画はビジネスで使える?BtoB活用と見開きとの使い分け

縦読み漫画はビジネスで使える?BtoB活用と見開きとの使い分け

スマートフォンを眺めていたら、同業他社が縦読み漫画でサービスを紹介していて、気づけば最後まで読み切っていた——。そんな経験から「自社でも縦読み漫画をビジネスに使えないか」と検索された方は少なくないはずです。結論から言えば、縦読みが効くのはSNSやスマホ向けLPなど読者が親指でスクロールして読む面で、印刷物や一覧性が必要な資料は見開きが勝ります。この記事では、その使い分けの判断基準とBtoBでの活用パターン、費用・納期の目安までを発注する側の視点で整理します。社内で根拠を持って説明できる状態を一緒に作っていきましょう。

縦読み漫画とWebtoonは同じ?発注前に押さえたい呼び名と形式の整理

自席でスマホを手に「Webtoon?タテコミ?縦スク?結局どれも同じ?」と首をかしげる男性会社員の1コマ漫画

縦読み漫画とは、スマートフォンでの閲覧を前提に、コマを縦方向にスクロールしながら読む漫画の形式を指します。韓国で生まれた縦スクロール形式が源流で、フルカラーで描かれることが多く、ページをめくる紙の漫画とは見え方が大きく異なります。検索すると「Webtoon(ウェブトゥーン)」「縦スクロール漫画」「タテ読みマンガ」「縦型漫画」「タテコミ」など複数の呼び名が出てきて、どれが何を指すのか分かりにくいと感じた方もいるかもしれません。

結論から言えば、これらはおおむね同じ形式を別の言葉で呼んでいるものです。漫画業界に詳しい竹村響氏は2021年時点の整理として、配信元によって「タテコミ」や独自の呼称が使われるものの、いずれも「縦スクロールコミック」という一つの形式に集約できると述べています(出典:note「2021年のwebtoon①」、竹村響氏、2021年)。発注の場面では、呼び名そのものより「縦スクロール形式か」「フルカラーか」「何話構成か」という仕様で会話したほうが、認識のずれを防げます。

見開きは右上から左下へジグザグ、縦読みは上から下へ一直線、という視線の流れの違いを左右で対比した図解

従来の見開き漫画(横読み)と縦読み漫画の最大の違いは、読者の視線の動かし方にあります。見開き漫画は1ページという枠の中で右上から左下へ視線を運び、ページをめくって場面を切り替えていきます。一方の縦読み漫画は、画面を上から下へスクロールする一本の流れの中で物語が進みます。同じ「漫画」でも、コマ割りや見せ場の作り方の原理が異なるため、見開き用に作った原稿をそのまま縦に並べ替えれば縦読みになる、というものではありません。たとえば見開きでは1ページに複数のコマを配置して視線を誘導しますが、縦読みではコマを縦に積み重ね、スクロールの間(ま)で時間の流れや感情の起伏を表現します。

この「作りの原理が違う」という点は、後ほど制作を依頼する段で効いてきます。見開きの制作に慣れているからといって、そのまま縦読みに置き換えられるわけではない——いまはこの感覚だけ、頭の片隅に置いておいてください。呼び名や見た目の華やかさよりも、形式の構造を理解しておくことが、発注時の失敗を防ぐ第一歩になります。

なぜ今、縦読み漫画なのか:市場データが示す「スマホで読む」への移行

縦読み漫画が広がっている背景には、人々が漫画を読む場所と時間が、紙からスマートフォンへ移ったという行動の変化があります。通勤時間や待ち時間といったスキマ時間に、片手で画面をスクロールして読む——この読み方にもっとも自然に馴染むのが縦読みの形式です。一過性のブームではないかと疑う気持ちは当然ですが、市場の数字はそれが定着しつつある流れであることを示しています。

実際の規模を見てみます。Forbes JAPANの報道によれば、スマートフォンの漫画アプリであるLINEマンガの利用者数は、2022年時点で約750万人にのぼります(出典:Forbes JAPAN「『縦読み漫画全盛』の戦国時代、漫画家たちは闘う。」、2025年)。同記事では、国産の縦スクロール作品が月間販売金額で1.2億円を突破した例も紹介されています。さらに東洋経済オンラインは、ブームから1年で月1億円以上を売り上げる作品も登場し、縦読みとフルカラーを特徴とする国産スタジオ発のヒット作が相次ぎ始めていると報じています(出典:東洋経済オンライン「ヒット作を量産『縦スクロールマンガ』の”舞台裏”」、菊池健氏、2024年)。

スマホファースト、つまりパソコンよりも先にスマートフォンでの見え方を優先して設計する考え方は、すでにWebサイトや広告では当たり前になっています。漫画というコンテンツも例外ではなく、縦読みはその流れに正面から応える形式です。「いま縦読みが伸びているらしい」という曖昧な印象ではなく、読者の可処分時間がスマートフォンに移ったという構造の変化として捉えると、社内でも腰を据えて取り組む根拠として説明しやすくなります。

ここで、BtoBのマーケティングに携わる立場として押さえておきたい視点があります。消費者向けのエンターテインメントで定着した「スマホで読む」という習慣は、ビジネスの情報収集の場面にも少しずつ広がっていくということです。決裁者や担当者も、移動中にスマートフォンでニュースやSNSを流し読みします。その画面の中で、文字の資料や流れていく動画よりも、スクロールするだけで内容が頭に入る縦読み漫画のほうが、認知の入口で有利に働く場面が出てきます。私たちビズマンガが手掛けたマンガ施策を見ると、その差は数値にはっきり表れます。SNSや広告での表示から読み始めてもらえる確率、すなわちクリック率(CTR)が、静止画の広告と比べて最大25倍に達した事例があります(ビズマンガ調べ)。インプレッション(広告の表示回数)を稼ぐだけでなく、そこから実際に読まれるところまで進める力が、認知拡大の局面では効いてきます。

縦読みか、見開きか:読者が「どこで読むか」から逆算する使い分け基準

縦読み漫画が伸びているとはいえ、「だから何でも縦読みにすればよい」という話ではありません。自社のどの発信に縦読みを使い、どこは従来の見開きのままにすべきか——この判断こそ、検索してたどり着いた多くの方が本当に知りたいことではないでしょうか。判断の軸になるのは、媒体の名前でも流行でもなく、「その内容を読者がどこで、どう読むか」という一点です。

判断軸は「親指スクロールで読まれる画面か」

縦読みが力を発揮するのは、読者がスマートフォンを片手で持ち、親指で画面をスクロールしながら読む場面です。タイムラインを流し見している途中でも、スクロールの動きが読書のリズムと一致しているため、自然に最後まで読み進めてもらいやすくなります。逆に、紙に印刷して配る資料や、パソコンの大きな画面で一覧性を求められる場面では、この縦スクロール特有の強みが活きません。なお、短く端的に伝えたい内容であれば、縦読みの中でも4コマ漫画のような簡潔な構成を選ぶ手もあります。「閲覧するデバイスは何か」「どんな状況で読むか」から逆算すると、縦読みと見開きのどちらが向くかが見えてきます。

媒体×読書シーン別の使い分け早見表

自社の発信面ごとに整理すると、判断の目安は次の表のようになります。

発信面主な閲覧シーン向いている形式理由
SNSのタイムラインスマホで流し見・スキマ時間縦読みスクロールが読書動作と一致し、流れの中で読み切られやすい
スマートフォン向けLPスマホで縦にスクロール縦読みページ移動なしで物語と訴求を一気通貫で見せられる
オウンドメディアの記事内スマホ・PC両方縦読み(短尺)/挿絵本文の流れに沿って差し込め、記事の途中でも読みやすい
採用ページ候補者がスマホで企業研究縦読み職場の雰囲気をスクロールで体験的に伝えられる
紙の営業資料・展示会パネル印刷・対面で手渡し見開き(横)一覧性が高く、パッと全体を見渡せる
PC前提の比較・提案資料会議室の画面・大画面見開き(横)/図解複数項目を並べて見比べる用途に向く

表の通り、縦読みが向くのはスマートフォンで一人称的に読まれる面で、見開きが残るのは印刷物や一覧性が必要な面です。すべてを縦読みに統一するのではなく、面ごとに最適な形式を割り当てるのが現実的な進め方になります。

縦読みを選ばないほうがいいケース

縦読みにも不得意な領域があります。たとえば、料金プランのように複数の情報を一画面で見比べたい比較資料は、縦読みに向きません。印刷して手元に残してもらう前提のチラシや、パソコンの大画面でじっくり検討される提案書も、見開きや図解のほうが伝わります。流行しているからと無理に縦読みへ寄せると、かえって読みにくくなることもあります。なお、すでに見開きの漫画資産をお持ちの場合、「それを縦読みにも使い回せないのか」という疑問が出てくるはずです。この点は形式の作りの違いが関わるため、制作を依頼する段であらためて整理します。

BtoB企業の縦読み漫画活用3パターン:SNS・採用・LP

縦読み漫画のBtoB活用3パターン(SNSのCTR・採用の読了率・LPのCVR)を3枚のカードで横並びに示した図解

ここまでの判断基準を踏まえ、BtoB企業で縦読み漫画が実際に使われる代表的な3つの場面を見ていきます。それぞれ目的が異なるため、効果を測る指標も変わります。漫画を使ったマーケティング全体の考え方は別記事「マンガマーケティングとは」でも整理していますが、ここでは縦読みに絞って具体的な使いどころを確認します。

SNSでのサービス紹介:タイムラインで読み切らせる

X(旧Twitter)やInstagramのタイムラインでは、投稿は一瞬で流れていきます。その中で立ち止まってもらい、最後まで読んでもらうには、スクロールしながら読み進められる縦読みの形式が噛み合います。指標としては、投稿への反応の度合いを示すエンゲージメント率や、SNS広告として配信した際に表示から読み始めてもらえるクリック率(CTR)が目安になります。ビズマンガ調べでは、こうしたSNS・広告向けのマンガクリエイティブで、静止画広告と比べてクリック率が最大25倍に達した事例があります。一度作った縦読みの投稿は、画像や動画と組み合わせながら複数回に分けて発信でき、運用の手間を抑えながら読者との接点を増やせます。

採用コンテンツ:スマホで企業研究する候補者に届ける

求職者は、移動中や休憩時間にスマートフォンで企業を調べることが増えています。文字中心の求人情報だけでは伝わりにくい職場の雰囲気や働く人の表情を、縦読み漫画ならスクロールの流れの中で体験的に届けられます。採用コンテンツでは、最後まで読んでもらえたかを示す読了率が、候補者の関心度を測る手がかりになります。会社案内のパンフレットを縦読み化して採用ページやSNSで配信すれば、見開きの紙では届かなかった層にも届けやすくなります。面接の前に候補者が縦読みで会社の雰囲気をつかんでおくと、選考の場での相互理解が進みやすくなります。採用マンガの種類や費用相場、発注先の選び方は別記事「採用マンガとは」で詳しく整理しています。

スマホ最適のマンガLP:スクロールと物語を一体化

商品やサービスを紹介するLP(ランディングページ/訪問者が最初に着地するページ)でも、縦読みの構造は相性が良い形式です。LPはもともと上から下へスクロールして読み進めるページであり、縦読み漫画の進み方とぴたりと重なるためです。物語の盛り上がりとともに自然と問い合わせ・申し込みのボタンへ誘導でき、読者の集中を切らさずに行動へつなげられます。スマートフォンでの読みやすさを前提に設計する点も、現在の閲覧環境に合っています。縦読みのマンガLPは、商品やサービスの背景にある物語を伝えながら申し込みへ導けるため、機能の説明だけでは動きにくい読者の心理的なハードルを下げられます。

依頼前に知っておきたい:縦読みは見開きと「設計の原理」が違う

縦読み漫画を発注しようと考えたとき、最初に知っておきたいのは、縦読みが見開き漫画とは設計の原理から異なるという点です。「縦読み漫画とWebtoonは同じ?」の項でも触れた通り、両者は視線の動かし方が違います。縦読みでは、上から下へスクロールする一本の流れに沿って、縦方向の視線誘導を設計します。1つの画面に情報を詰め込みすぎず「1画面1メッセージ」を基本に、スクロールのテンポで読者の感情を動かしていく——この設計思想は、ページをめくる見開きとは別物です。見開きに慣れた感覚のまま縦読みを発注すると、コマが間延びして読みづらくなったり、逆に詰め込みすぎて伝わらなくなったりすることがあります。

制作の体制にも違いが出ます。先ほど引用した竹村響氏の2021年時点の整理によれば、縦読みはフルカラーで描き込む工程が多く、チームで分業して制作する傾向があるとされています(出典:note「2021年のwebtoon①」、竹村響氏、2021年)。個人の作家が一人で仕上げることも多い見開きとは、この点でも対照的です。形式が変われば、関わる人員や工程も変わるということです。そのため、見開きの制作実績が豊富であることと、縦読みを適切に設計できることは、必ずしも同じではありません。発注の際は、縦読みの実績や、縦特有の見せ場の作り方をどこまで設計してくれるかを確認しておくと安心です。

1つの漫画ストーリーを見開き版と縦読み版に作り分けて多面展開する流れを、矢印の分岐で示したBefore/After対比図

ここで、「縦読みか、見開きか」の項で残していた「既存の見開き漫画資産は使い回せるのか」という疑問に戻ります。結論としては、見開きで作った漫画をそのまま縦に流し込むのではなく、縦読みの原理に合わせてコマ割りや見せ場を再構成すれば、一つの物語を縦読み版として展開できます。私たちビズマンガは、SNS向けのリサイズをはじめ、一つの漫画データを媒体ごとに作り分ける制作を手掛けてきました。人の手で物語の設計を担い、AIを補助的に活用する独自の制作メソッドの制作工程だからこそ、見開きで蓄積した内容を縦読みへ作り変える際にも、ストーリーの一貫性を保ちながら形式だけを最適化できます。見開きで作った会社案内や商品紹介を縦読み版としてSNSやスマートフォン向けLPに展開すれば、一度の制作で複数の発信面をカバーでき、媒体ごとにゼロから作り直す手間も抑えられます。

縦読み漫画の制作費用と納期の目安

縦読み漫画を社内で提案するとなると、費用と納期の見当はまず押さえておきたいところです。一般的な制作会社に漫画を発注すると、費用が50〜100万円、納期が2〜3か月かかるケースが一般的です。これに対しビズマンガでは、1ページあたり16,600円から(5本セットでご依頼の場合の単価)、最短2週間での制作に対応しています。費用面では大手制作会社のおよそ2分の1から5分の1にあたり、限られた予算の中でも試しやすい水準です。まずは数ページの短い1本から始めれば、初期の予算を抑えつつ、社内でもテストとして提案しやすくなります。

主な違いを表で整理すると、次の通りです。

比較項目ビズマンガ一般的な制作会社
費用(10ページの場合)約18.5万円〜50〜100万円
納期最短2週間〜1か月2〜3か月
著作権譲渡・二次利用フリー買い取り費用が発生する場合あり

費用と納期に加えて、納品データを自由に二次利用できるかどうかも確認しておきたい項目です。SNSやLPなど複数の発信面へ展開していく前提なら、著作権の扱いがその後の自由度を左右します。

価格を抑えながら品質を保てるのは、無駄を省いた独自の制作フローと、6段階の品質チェック体制によるものです。社内で10回以上のチェックを重ね、発注いただいた後も完成までに5回以上、内容をすり合わせる確認の機会を設けることで、短納期でも仕上がりのばらつきを抑えています。制作は次の8つの工程で進みます。

  1. ヒアリング:課題・目的・ターゲットの整理
  2. あらすじ作成:ストーリーの設計と確認
  3. シナリオ作成:場面展開のシナリオ化
  4. 画風確定:絵柄・世界観の決定
  5. ネーム作成:コマ割りをラフで仮組み
  6. マンガ制作:イラスト起こし・編集
  7. 初稿提出:初稿確認と最終修正
  8. 最終納品:完成データの納品

各段階で確認のタイミングがあるため、発注する側も途中で方向性を調整できます。短納期といっても工程を省くわけではなく、確認の機会を保ったまま全体のスピードを上げている点が、品質と速さを両立できる理由です。

LP(ランディングページ)で活用する場合は、コンバージョン率(CVR/訪問者が問い合わせや申し込みに至る割合)が改善しやすい領域でもあります。ビズマンガ調べでは、マンガLPの導入によってCVRが最大5.4倍まで改善した事例があります。ただし、縦読みが自社のどの発信面に向くか、すでにお持ちの見開き漫画を縦読みへ作り変えられるかは、媒体や素材の状況によって変わります。こうした個別の判断は、無料相談・お見積りの中で確認するのが確実です(ご相談・お見積りは無料です)。

まとめ:縦読み漫画は「スマホで読まれる面」から小さく試す

縦読み漫画は、スマートフォンで読まれる場面でこそ力を発揮する形式です。SNSのタイムラインやスマートフォン向けのLP、採用ページのように、読者が片手でスクロールしながら読む面では縦読みが向き、印刷物や一覧性が求められる資料では従来の見開きのほうが伝わります。大切なのは流行に乗ることではなく、「自社の読者がどこで、どう読むか」から逆算して形式を選ぶことです。

まずは縦読みが効きやすいスマホ向けの一面を選び、小さく1本試してみるのが現実的な第一歩になります。1本の結果をクリック率や読了率といった指標で確かめてから次の展開を判断すれば、社内でも「他社の真似」ではなく、自社の検証にもとづく施策として説明できます。自社の発信面に縦読みが合うか、テスト1本ならどのくらいの費用・期間でできるかは、無料相談で具体的に確認できます(ご相談・お見積りは無料です)。

執筆・監修:ビズマンガ編集部

BtoB企業向けの「次世代ニューマンガ(独自の制作メソッド)」コンテンツ制作サービス。営業資料・採用・LP・ホワイトペーパー領域でCVR最大5.4倍/CTR最大25倍の改善実績(ビズマンガ調べ)。6段階の品質チェック体制(社内10回以上+客先5回以上)と最短2週間納品で、多様な業種のBtoBクライアントに伴走しています。本記事は現場で蓄積した一次情報をもとに、編集部が構成・執筆しました。