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不動産のマンガ広告は何から作る?場面の選び方と表示ルール確認

不動産のマンガ広告は何から作る?場面の選び方と表示ルール確認

来店後の初回面談で、住宅ローンや諸費用の説明に毎回時間がかかります。担当者ごとに説明の順序が違い、新人は大事な点を飛ばしてしまいます。そんな場面を不動産のマンガ広告で解決できないかと考え、このページにたどり着いた方が多いはずです。

メリットを並べた記事は多くあります。ただ、実際に決めるべきなのは、どの説明の場面をマンガにするかです。あわせて、何を描かないかも決める必要があります。価格や金利は変わりますし、広告の表示ルールに触れないかも問われます。

この記事の要点

  • 不動産のマンガ広告は、説明が長くなる場面のうち、内容が変わりにくい場面から作ります。
  • 価格・金利・物件条件のように変わる情報は、マンガに描き込まず、別の資料に任せます。
  • 絵が物件の写真や完成予想図に見える場合は、制作前に表示ルールを社内で確認します。

不動産のマンガ広告は、何を伝えるための道具なのか

不動産のマンガ広告とは、住宅ローンや売却の流れなど、説明が長い場面を、物語で伝える広告・営業ツールのことです。物件紹介ではなく、手続きや考え方を見せる点が特徴です。

1コマ漫画:不動産会社の面談席で、住宅ローンの説明が長引き、購入検討の夫婦が時計を見て、営業担当が資料をめくる様子

使う場所は2つに分かれます。1つは、チラシ・Web・SNSで購入検討者に見てもらう集客用です。もう1つは、来店後の面談で使う説明用の営業ツールです。どちらも物件そのものを紹介するのではなく、検討者が不安に思う手続きや考え方を物語で見せる点が共通しています。

マンガの効果の一般論は、ビジネス漫画とはの記事にまとめています。この記事では、不動産の説明の場面に絞って判断の仕方を整理します。ただし、何でもマンガにすればよいわけではありません。価格や金利は変わりますし、描いた絵が表示ルールに触れる場合もあります。この2点は、後半の判断で使います。

説明が長くなる4つの場面、どこから漫画にするか

不動産のマンガ広告は、内容が変わりにくく、購入検討者の不安が大きい場面から作ると、効果を測りやすくなります。住宅ローンの仕組みや売却の流れは向き、価格や金利の個別条件は向きません。

説明が長くなりやすい場面を4つに分け、マンガ向きかどうかの目安を表にしました。

場面マンガ向きの度合い理由描く内容の例
住宅ローン・諸費用仕組みは向く/金額は向かない仕組みは変わりにくく、金利や金額は変わる借入から返済までの流れ、諸費用が出る時期
売却・買取の流れ向く査定から引き渡しまでの順序は変わりにくく、売主の不安が大きい査定、媒介、売却、引き渡しの順序
物件探しの入口向く何から始めるか迷う人が多く、順序を示すと伝わる条件の整理、見学までの手順
契約・重要事項の説明補助にとどまる法定の説明は置き換えられない説明を受ける前の予習

向き・不向きの分かれ目は、内容の変わりにくさです。当社の制作で整理している判断軸では、改訂頻度が高い内容は描いた時点からずれ始めるため、漫画化に向きません。物件そのものの紹介は、価格や販売状況が変わるため、この判断軸では扱いにくい部類に入ります。

最初の1本には、購入検討者の不安が大きく、内容が変わりにくい、住宅ローンの流れか売却・買取の流れが向いています。物件の扱い方は、価格・金利・物件条件は描き込まない:変わる情報と変わらない情報の線引きの節で整理します。

集客広告と来店後の商談資料、先に作るのはどちらか

説明が止まる場面が来店後にあるなら、来店後の面談で使う商談資料から作ると、効果を確かめやすくなります。集客広告は来店や問い合わせの増加を、商談資料は説明のばらつきの抑制を狙います。

両者の違いを表にしました。

観点集客用(チラシ・Web・SNS)商談資料(来店後の面談)
見る人来店前の購入検討者来店した購入検討者
狙う効果興味づけ、来店予約、問い合わせ説明の抜けとばらつきの抑制
向く場面物件探しの入口、売却相談の入口ローン・諸費用、売却・買取の流れ
効果の見え方来店予約数、問い合わせ数面談の所要時間、説明の抜け
注意点不特定多数に見せるため、表示ルールの確認を厚くする変わる情報は別の資料で渡す

公開事例に、住宅メーカーの一戸ホームが営業ツールとして作ったマンガがあります。22ページ構成で、制作期間は3週間、Web掲載にも使われています。発注企業のコメントでは、商談がスムーズになったとされています。

これは住宅メーカーの事例で、仲介や分譲の会社の結果ではありません。成果の数値も未公開のため、使い方の例にとどめます。要所の選び方は営業資料を漫画化するときの要所の選び方に、事例の見せ方は導入事例漫画の見せ方にまとめています。

価格・金利・物件条件は描き込まない:変わる情報と変わらない情報の線引き

マンガに描くのは、手続きの流れや不安の解き方のように、変わりにくい情報です。価格・金利・物件条件のように変わる情報は、描き込まず別の資料に任せると、改訂のたびに描き直す必要がなくなります。

対比図:金利の数字を吹き出しに描くと改定でずれ、流れだけ描いて条件を別紙にすれば描き直しが不要になることを左右で比べた図

線引きを表にしました。

区分例扱い
描く(変わりにくい)借入から返済までの流れ、売却の順序、物件探しの手順、よくある不安への答え方マンガのコマに描く
描かない(変わる)価格、金利、キャンペーン、販売状況、物件ごとの条件別の資料や、広告の表示欄で扱う
考え方だけ描く価格の決まり方、金利が返済額に与える影響の仕組み金額は入れず、考え方を描く

住宅ローンの説明を例にします。借入から返済までの流れは変わりにくいため、マンガに描けます。一方、金利の数字を吹き出しに入れると、改定のたびに実物とずれてしまいます。数字は別の資料に任せ、マンガには「最新の条件は別紙で確認」と添えるのが安全です。

数字を描き込んだ場合は、条件が変わるたびに作画の修正が必要になります。修正回数には上限があるため、条件変更のたびに描き直す運用は現実的ではありません。リード文で触れた「描いてはいけない情報」とは、この変わる情報のことです。

マンガに向かない場面もあります。契約直前の個別条件の確認や、物件ごとに内容が変わる説明は、マンガにしても使い回せません。そうした場面は、書面と口頭の説明が中心になります。

広告表示ルールに触れないために、制作前に確認する4つの観点

マンガの絵が物件の写真や完成予想図のように見える場合は、実物との違いを誤認させない表示と、制作前の社内確認が必要です。判断は最後に専門家へ確認します。

不動産の広告は、3つのルールで規制されます。宅地建物取引業法は誇大広告等を禁じ、景品表示法は不当な表示を禁じています。業界の自主ルールである公正競争規約は、各地区の不動産公正取引協議会が運用しています。

確認した首都圏不動産公正取引協議会の資料に、マンガを名指しした記述はありませんでした。そのため、絵が物件の表示として見られる場合を想定し、次の4つで確認します。

  1. 絵が何を表しているか:資料では、物件の写真は取引する物件のものとし、完成予想図はその旨を明示するとされています。外観の絵が写真や完成予想図に見える場合は、イメージと明示します。
  2. 周囲の環境を現況と変えていないか:資料は、周囲の状況を現況に反して表示してはならないとしています。距離感を絵の都合で縮めないようにします。
  3. 取引できない物件を描いていないか:資料は、契約済み物件の掲載を、おとり広告の類型として挙げています。実在の物件を描くなら、取引できるかを確認します。
  4. 表示義務のある項目をマンガで代用していないか:規約は、広告に表示する項目を定めています。価格などは、吹き出しで済ませず所定の欄で示します。

重要事項説明の代わりにもなりません。国土交通省の資料によると、宅建業者には、宅地建物取引士による重要事項の説明が義務づけられています。マンガは、その前の予習を助ける位置づけです。

確認を後半に回すと、描き直しが大きくなります。制作フローでは、あらすじやシナリオなどの段階ごとに発注側の確認が入ります。観点を最初の段階で担当者に渡すと、完成間際の修正を避けられます。

ここで挙げた観点は、法的な判断ではありません。最終判断は、協議会、社内のコンプライアンス担当、弁護士に確認してください。参照した資料は2019年度の事例を含む版のため、最新の規約は協議会の公表資料で確認が必要です。

社内で「表示ルールは大丈夫か」と問われる場合に備え、確認の観点を制作の初期から組み込む進め方を無料相談で整理できます。

費用・期間・権利:何ページから、いくらで試せるか

1本の場合、1ページ25,740円(ハイブリッド)か33,660円(フル漫画家)から制作できます。税抜・2026年10月時点の当社料金で、原稿料が同額で別途かかります。

2プランの料金を表にまとめました。

プラン1ページ単価(1本)原稿料(別途)10ページの目安
ハイブリッドプラン25,740円〜25,740円約28.3万円
フル漫画家プラン33,660円〜33,660円約37.0万円

3本以上ではページ単価が下がり、ハイブリッドは3本で23,200円、5本以上で21,600円です。最小ページ数は料金ページに明記がないため、相談時に確認してください。

制作期間は、料金ページでヒアリングから納品まで通常3〜8週間程度とされています。修正は、ネーム1回、下書き2回、仕上げ1回です。

権利は、両プランとも著作権が譲渡され、Web用・印刷用の納品データも付きます。そのため、チラシ、Web、SNS、店頭への使い回しも前提にできます。実在の人物や物件をモデルにする場合は、使用の許諾も別に確認します。

依頼先の選び方は漫画広告制作会社の選び方7チェックと費用相場に、費用の考え方は漫画制作費用の相場にまとめています。

小さく試す:効果の指標と撤退条件、最初の1場面を決める3ステップ

最初は1場面だけマンガにして、来店予約数、問い合わせ数、面談の所要時間を、導入前と比べて確かめます。続ける数字と撤退する数字を、制作前に社内で決めておくと、社内説明の土台になります。

指標と決めておくことを表にしました。

指標測る場所決めておくこと
来店予約数、問い合わせ数集客用(チラシ・Web・SNS)比較する期間と、続ける水準
初回面談の所要時間商談資料導入前の平均(社内で記録)
説明の抜け商談資料面談後に確認する項目
撤退条件全体見直す時期と、止める下限

経営層やコンプライアンス担当への説明では、3点を用意します。描かない情報の線引き、確認した表示ルールの観点、撤退条件です。想定される反対への答えを先に示した形で、起案できます。

最初の1場面を決める手順は、次の3ステップです。

  1. 説明が止まる場面を1つ選びます。住宅ローンの流れか、売却・買取の流れが選びやすい場面です。
  2. 描く情報と描かない情報を決め、表示ルールの観点を社内で確認します。
  3. 指標と撤退条件を決めてから、試作の見積もりを取ります。

不動産のマンガ広告は、全部を一度に作るより、1場面から試すほうが失敗を抑えられます。同じ素材を複数の媒体で使い回す設計は、漫画広告の多段階再利用の設計法で扱っています。

リード文で触れた、説明が止まる場面と担当者ごとのばらつき。その最初の1場面と撤退条件を決めて試作したい場合は、無料相談を申し込むから整理できます。

本記事の参考文献・出典

この記事で参照した、不動産のマンガ広告の表示ルールと料金に関する資料の一覧です。法令と規約の資料は2019年度の事例を含む版を含むため、最新版は各団体の公表資料で確認してください。

  • 首都圏不動産公正取引協議会「不動産広告のルールと注意すべきポイント」(2019年度の事例を含む版):資料を開く
  • 国土交通省「重要事項説明(売買・交換)」(第35条第1項関係の別添、改正前の表記):資料を開く
  • ビズマンガ「料金プラン」(最終更新2026年7月2日、2026年10月1日に確認):ページを開く
  • ビズマンガ制作事例「一戸ホーム」(2026年10月1日に確認):ページを開く

執筆:黒宮 大貴(Contents X株式会社/ビズマンガ SEOコンテンツ責任者)

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