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導入事例漫画はなぜ商談で刺さるのか|検討フェーズ別の見せ方と費用

導入事例漫画はなぜ商談で刺さるのか|検討フェーズ別の見せ方と費用
記事「導入事例漫画はなぜ商談で刺さるのか」のアイキャッチ。営業担当がタブレットの事例漫画を見せ、決裁者が前のめりに見入るビジネスマンガ表紙風イラスト

導入事例の資料は用意したのに、商談でなかなか読まれない——そんな手応えのなさを感じていませんか。本記事では、導入事例漫画が文章の事例ページと何が違うのかを整理します。検討フェーズごとにどの事例をどう見せれば商談が前に進むのか、費用・納期・顧客許諾の取り方まで、営業の現場目線で解説します。鍵は全部を漫画化することではなく、商談フェーズに合わせて見せる事例を変えることです。読み終えるころには、まず一本どこから試すべきかが見えてくるはずです。

導入事例は「ある」のに、なぜ商談で刺さらないのか

商談で営業担当が分厚い文章の導入事例資料を差し出すが、決裁者が「あとで読みます」と手に取らない様子を描いた1コマ漫画

商談の場で、決裁者から「他社の導入事例を見せてほしい」と言われた経験は、多くの営業担当者にあるはずです。用意してあった事例資料——A4で数枚にわたる文章と画面のスクリーンショット——をその場で渡すか、後日メールで送ります。ところが次回の打ち合わせで返ってくる言葉は、しばしば「まだ全部は読めていなくて」。検討が一週間、二週間と滞っていきます。

ここで起きているのは、事例コンテンツの「中身」の問題ではありません。多くの場合、内容そのものは十分に練られています。問題は、その事例が「読まれていない」という一点に尽きます。

文章で書かれた導入事例は、情報量が多くなりがちです。導入の背景、課題、検討の経緯、導入後の効果——伝えたいことを丁寧に書き込むほど、読み手にとっては「時間のあるときにまとめて読むもの」に変わっていきます。提案資料に添えても、商談の限られた時間のなかで最後まで目を通してもらえるとは限りません。読了率の壁が、ここにあります。

つまり、導入事例は「持っている」だけでは商談の武器になりません。決め手になるのは、同じ事例を「どう見せるか」です。この見せ方を変える選択肢の一つが、導入事例漫画です。事例をマンガとして再構成することで、商談中のわずかな時間でも読み進めてもらえる形に変えられます。次の章からは、文章の事例ページと比べて具体的に何が変わるのか、そしてどの場面で使えば効くのかを順に見ていきます。

導入事例を漫画にすると、文章の事例ページと何が変わるのか

文章の事例ページは読まれず止まるのに対し、導入事例漫画はその場で読み進められることを示すBefore/After対比図

導入事例をマンガにすると、最も大きく変わるのは「最後まで読まれるかどうか」です。ビジュアルとストーリーを組み合わせたコンテンツは、文字だけの資料と比べて読み手の集中が続きやすく、結果として読了率が高まります。ある調査では、ビジュアルを使ったプレゼンテーションは文字中心の場合より説得力が約1.5倍高い(43%向上)とされています(参照:learnlets.com「Images processed 60K faster」(Clark Quinn、2020年))。

事例漫画が効く理由は、導入事例というコンテンツの性質とも関係します。導入事例は、本質的に「社会的証明(ソーシャルプルーフ)」として働きます。社会的証明とは、すでに導入した他社の体験が、別の見込み客にとって「自分も同じ判断をして大丈夫だ」という安心材料になることです。この「他社の体験を追体験させる」という役割は、登場人物の表情や状況が描かれるマンガと相性がよい領域です。文章では「効果がありました」としか書けない部分も、ビジネス漫画なら、担当者が悩み、検討し、導入後に手応えを得るまでの流れを場面として見せられます。商談でその場で読み進めてもらえれば、その先の受注やCVR(コンバージョン率)の改善にもつながりやすくなります(マンガがもたらす効果指標の詳細はビジネス漫画の効果でも整理しています)。

文章の事例ページと導入事例漫画の違いを整理すると、次のようになります。

観点文章の導入事例ページ導入事例漫画
読まれ方「時間のあるときに読むもの」になりやすい商談中のその場で読み進められる
伝わる情報事実・数値は伝わるが、感情や状況は伝わりにくい担当者の悩みや手応えまで場面として伝わる
向いている場面詳細を読み込みたい相手・検索からの流入商談・提案の対面/第一印象づくり

この表からわかるのは、両者が優劣ではなく役割の違いだという点です。当社の制作実績でも、商談や提案の場で漫画形式の事例を用いると、その場で読み進めてもらいやすくなる傾向があります。文章資料が「後で読むもの」になりがちなのに対し、マンガは「今その場で読めるもの」に変わるためです。

ただし、漫画化すればどんな場面でも効果が出る、というわけではありません。導入事例の効果は、「誰に・どの検討段階で見せるか」によって大きく変わります。同じ事例でも、初めて興味を持った相手に見せる場合と、社内稟議を控えた相手に見せる場合とでは、響く要素が違うのです。次の章で具体的な活用例を見たうえで、この「見せる場面」の設計に進みます。

実際の導入事例漫画の活用例(業種・目的別)

導入事例漫画は、業種や目的によってさまざまな使われ方をしています。当社の制作実績にも、大手製薬メーカーであるロート製薬様の導入事例漫画をはじめ、製造業や人材サービスなど幅広い業種の案件があります。ここでは特定企業の数値ではなく、目的別にどんな使われ方をするのかという「型」を整理します。

導入事例漫画の目的は、大きく三つに分けられます。一つ目は、対外的な情報発信です。投資家や取引先に向けて自社の取り組みをわかりやすく伝える用途で、企業のコーポレートサイトへの掲載や営業資料への二次活用がよく行われます。二つ目は、採用シーンでの活用です。学生や求職者に、文字の求人情報だけでは伝わりにくい職場の雰囲気や働く人の姿を届けるために使われます。三つ目は、社内浸透です。複数の事業や部門の取り組みを、他部署の社員にもわかりやすく共有する用途です。

こうした顧客事例の漫画やケーススタディ漫画に共通するのは、「課題・仕掛け・成果」という三つの要素で構成されている点です。読み手は、登場する企業がどんな課題を抱え、どんな打ち手を選び、どんな結果を得たのかを、自分の状況と重ねながら読み進めます。この構造を意識して事例を整理すると、見込み客が「自社にも当てはまるか」を判断しやすくなります。

要素読み手が受け取る情報漫画化のポイント
課題登場企業が抱えていた悩み読み手が「自分も同じだ」と感じる場面で描く
仕掛け課題に対して選んだ打ち手なぜその選択をしたかの理由を会話で見せる
成果導入後に得られた変化数値だけでなく、現場の表情の変化も描く

この「課題・仕掛け・成果」の型は、マンガマーケティング全体に共通する考え方でもあります。導入事例漫画は、こうしたコンテンツマーケティングの一手法として、読み手を主人公に近い立場に置き、課題から成果までの流れを追体験させることで検討を後押しします。商品説明や採用コンテンツでも、この構成は効果を発揮します。

重要なのは、すべての事例を同じように見せればよいわけではない、という点です。たとえば、初めて自社に関心を持った相手には「どんな課題が解決できるのか」が伝わる事例が向いていますが、導入を具体的に検討している相手には「自社と近い規模・業種でどんな成果が出たのか」が刺さります。同じ導入事例漫画でも、見せる相手の検討段階によって選ぶべき事例が変わるのです。この「検討フェーズ別の見せ方」を、次の章で詳しく整理します。

検討フェーズ別|どの段階で・どの事例を・どう見せるか

興味喚起期・比較検討期・社内稟議期の3フェーズで見せる導入事例漫画と漫画化のポイントが変わる流れを示すフロー図

導入事例漫画を商談で活かす鍵は、見込み客の検討フェーズに合わせて、見せる事例とその見せ方を変えることです。検討フェーズは大きく、興味喚起期・比較検討期・社内稟議期の三つに分けて考えると整理しやすくなります。

興味喚起期は、相手がまだ自社の課題を漠然としか認識していない段階です。ここでは、特定の成果を細かく示すよりも、「こういう課題が、こういう形で解決できる」という全体像が伝わる事例が向いています。漫画化のポイントは、専門的な数字よりも、登場人物の「困りごと」への共感を引き出すことです。この段階で読み進めてもらえると、次の商談につながる商談化率が高まります。

比較検討期は、相手が複数の選択肢を並べて検討している段階です。ここで効くのは、相手と近い業種・規模の事例です。「自社と同じような会社が、同じような課題を解決した」という事実は、強い後押しになります。漫画化では、課題から成果までの因果関係を明確に描くことが重要です。この段階での適切な事例提示は、受注率に直結します。

社内稟議期は、商談相手が社内で決裁を取りに動く段階です。ここがもっとも見落とされがちなフェーズです。商談相手は、自分が席を外した場で、上司や決裁者に説明しなければなりません。つまり、「相手の社内で一人歩きする資料」が必要になります。この場面でこそ、導入事例漫画が効きます。意思決定に至った経緯や、導入によって何がどう変わったのかという費用対効果のストーリーをマンガにしておくと効果的です。決裁者が短時間で読んで理解でき、文章の稟議資料が「読まれずに止まる」のに対し、マンガは決裁者の机の上でも読み進められるためです。

三つのフェーズと、それぞれに適した事例・漫画化のポイントを整理すると、次のようになります。

検討フェーズ見せる事例タイプ漫画化のポイント効きやすい指標
興味喚起期課題解決の全体像が伝わる事例数字より「困りごと」への共感を優先商談化率
比較検討期自社と近い業種・規模の事例課題から成果までの因果を明確に受注率
社内稟議期意思決定の経緯・費用対効果が伝わる事例決裁者が短時間で読める要約構成稟議の通過

当社の制作実績でも、一本の事例を作って終わりにするのではなく、フェーズごとに見せ方を変えられるよう設計することで、商談全体での効果が高まる傾向があります。たとえば比較検討期向けに作った事例漫画の一部を、稟議期向けに「決裁者が読む要約版」として再構成する、といった使い分けです。

ここまで読んで、「では実際に自社で作るとなると、何から始めればいいのか」が気になり始めた方も多いはずです。次の章で、事例の選び方から顧客への許諾の取り方、費用や納期までを具体的に整理します。

自社で導入事例漫画を作る進め方(選び方・顧客許諾・費用・納期)

自社で導入事例漫画を作る際の進め方は、「どの事例を選ぶか」から始まります。「検討フェーズ別|どの段階で・どの事例を・どう見せるか」で整理したとおり、まずは自社の商談でどのフェーズの失注が多いかを振り返り、そこを補強する事例から作るのが効率的です。比較検討期での失注が多いなら、主要なターゲット業種に近い既存顧客の事例を選びます。

次に必要なのが、事例として登場いただく顧客からの許諾です。「御社の事例を漫画にさせてほしい」という依頼は、相手に負担をかけないか不安に感じるかもしれません。ここで効いてくるのが、制作プロセスのなかに顧客確認の工程を組み込む進め方です。当社の場合、社内で10回以上、顧客側で5回以上、合計6段階の品質チェックを行います。初稿の段階から顧客に内容を確認していただく流れになっているため、「勝手に作られて公開される」という不安が生じにくく、結果として合意形成がスムーズになります。

費用と納期も、社内で導入を提案する際に欠かせない情報です。当社の料金は、制作本数によって一本あたりの単価が変わります。

プランページ単価備考
1本19,800円/ページ
3本セット17,900円/ページ公式推奨プラン
5本セット16,600円/ページ最安単価

※上記とは別に、原稿料(一本あたり19,800円)が必要です。

具体的には、5本セットで1ページ16,600円から、最短2週間で制作できます。3本セットなら17,900円、1本のみの場合は19,800円が目安です。納期はシナリオ確定後の最短で2週間のため、進行中の商談サイクルに合わせて準備したい場合でも間に合わせやすいスピード感です。

完成した導入事例漫画は、商談で見せるだけでなく、企業サイトへの掲載やメルマガでの配信にも展開できます。一度作った事例を複数の接点で使い回せるため、制作費を一回限りのコストではなく、複数チャネルで効く費用対効果の高い資産として捉えられます。社内稟議で予算を通す際も、この「多用途で使える」点が説得材料になります。

どのフェーズの事例から作るべきか、自社で扱える顧客事例があるか——こうした判断は、現状の商談状況によって変わります。具体的な進め方を整理したい場合は、無料相談で設計を固めながら進められます。お見積りや企画のご提案は無料です。

「マンガは軽く見られないか」——導入前のよくある不安と回答

決裁者がタブレットの導入事例漫画を短時間で読み「分かりやすい」と頷き、脇に未読の文章資料が積まれている1コマ漫画

導入事例漫画を検討するとき、いくつかの不安が浮かびやすいものです。ここでは、商談の現場でよく挙がる三つの懸念に触れておきます。

BtoBの決裁者に、漫画は軽く受け取られないか

これは理解できる懸念ですが、実際には逆に働くことが多いと言えます。決裁者ほど、限られた時間で多くの資料に目を通す必要があります。短時間で要点が伝わるマンガは、忙しい決裁者にとってむしろ歓迎されやすい形式です。重要なのは、内容の正確さと、自社のブランドに合った絵柄やトーンで作ることです。

顧客への許諾依頼が気まずくないか

これは「自社で導入事例漫画を作る進め方」でも触れたとおり、制作プロセスに顧客確認の工程が組み込まれていれば、相手も内容を確認しながら進められるため、依頼のハードルは下がります。お客様の声を漫画として公開する前に必ず本人の確認を経る流れにしておくことが、信頼関係を保つ前提になります。

文章の事例ページと重複投資にならないか

これは、両者の役割を分けて考えると整理できます。文章の事例ページは、時間をかけて詳細を読み込みたい相手や、検索から流入してきた相手に適しています。一方、導入事例漫画は、商談中のその場で見せる場面や、サイト掲載で第一印象として目に留めてもらう場面に向いています。同じ事例でも読まれる場面が違うため、両方を持つことが無駄にはなりません。

なお、当社の導入事例漫画は、フリー素材の組み合わせではなく、ゼロから描き起こすオリジナル制作です。既存の作品を利用しないため著作権侵害のリスクがなく、完成したデータは二次利用も自由に行えます。安心して、複数の媒体に展開できます。

まとめ|まず1本、失注しがちな商談に絞って試す

導入事例は、作っただけでは商談の武器になりません。文章の事例資料が時間のあるときに後回しにされがちなのに対し、導入事例漫画は、商談中のその場で読み進めてもらえる形に事例を変えられます。

そして、その効果を最大化する鍵は、見込み客の検討フェーズに合わせて見せる事例を選ぶことでした。興味喚起期には共感を、比較検討期には近い業種の成果を、社内稟議期には決裁者が一人で読める意思決定のストーリーを——というように、同じ事例でも見せ方を変えることで、商談が前に進みやすくなります。

最初から何本も作る必要はありません。まずは、自社でいま最も失注が多いフェーズに絞って、一本から試すのが現実的です。どのフェーズの、どの顧客の事例から始めるべきか、費用や納期も含めて整理したい場合は、無料相談をご利用ください。お見積りと企画のご提案は無料で承っています。

執筆・監修:ビズマンガ編集部

BtoB企業向けの「次世代ニューマンガ(独自の制作メソッド)」コンテンツ制作サービス。営業資料・採用・LP・ホワイトペーパー領域でCVR最大5.4倍/CTR最大25倍の改善実績。6段階の品質チェック体制(社内10回以上+客先5回以上)と最短2週間納品で、多様な業種のBtoBクライアントに伴走しています。本記事は現場で蓄積した一次情報をもとに、編集部が構成・執筆しました。